今月に入ってから地べたを眺めながらの草取りがスタートしています。
もし、芝生にシャンシャン座りで雑草取ってるオッサンを見かけたとしたら、それは私だと思ってください^^
草取りって、大地と芝生と住宅や建物との良い関係を考えるのに私にとっては丁度よい時間かな。
何度かここで取り上げてはいますが、今日は草取りついでに、
基礎をいかに見えなくすることが住宅をきれいに見えるポイントかについてぺっこ話をします。
欧米の住宅が、もしくは住宅地がなぜきれいに見えるのか。
25年以上前、最初アメリカの住宅を見た当時は、単純に住宅のデザインだと思いました。
そして住宅地ならやはり芝の存在が大きいのだと。
基礎の見えないアメリカの住宅
屋根デザインや窓デザインポイントをアメリカに行く度に拾ったものです。
だけどある時、ふと気づきます。
アメリカの家って、何で基礎が低いんだべ?と。
コンクリート量を減らすためのコストダウンだべか?
でも、丘陵地にある工事現場を見て分かりました。
傾斜に合わせて小まめに地面すれすれになるように基礎工事をしていたからです。
コストのためなら水平を大きく段差を取った方が絶対コストかからないはずなのに・・・
それを敢えてやっているということは・・・
目的は見える基礎部分を最小限にしたいからなのだと。
当時はネットなんてなかったけど、今なら アメリカの住宅なりヨーロッパの住宅なりで画像検索されたらいくらでも基礎の見えない住宅を見ることができます、興味のある方は検索してみて下さい。むしろ基礎の見える住宅写真を探す方が至難ではないかと思いますので(笑
数年前ですが、アメリカ訪問時にちょうどわかりやすい工事現場の写真あったので紹介します。
住宅の左面が道路からの正面で、右方向壁面が住宅の側面になります。
右奥の方はほんの少し基礎が上がっていますが、正面側は・・・
意地でも基礎は見せない!
外壁仕上げを埋めてでも絶対に基礎は見せない!
そんな意気込みを感じてしまいます^^
基礎が見えるか見えないかに、ここまで拘るんだあ、
て、この時は感心させられましたね。
お次に、ヨーロッパの住宅を見てみます。
基礎の見えないドイツの住宅
もともと、基礎は低いのに敢えてデッキで外壁ぎりぎりに納めています。
デッキが欲しいのはそうだと思いますが、基礎を隠すのだと思って見るとこれはこれで参考になるものです。
この写真はおもしろいです。
玄関左側の外壁は地面からそれなりに浮いているのに、玄関右奥の外壁は地面近くまで下がっています。
左側外壁は外断熱厚さのため基礎面が見えにくい。そしてこのくらい壁が浮くと芝を下まで入れ込めるのだと思われます。
右側壁面のように地面すれすれの場合だと玉砂利で水はけと通気に配慮しているのではないかと推察し、この方法を参考にしてみたいと思ったのです。
岩手で基礎の見えない大共ホームの住宅
実際にチャレンジしてみたのがこちらの住宅になります。
この方法は日本の建築基準ではぺっこ難易度は高いので、次に試させてもらったのが簡易タイプです。
プチ基礎隠しです。
日本の住宅の場合、デッキをつくると高低差がついてしまい、それが余りきれいに見えないと思っていたので、こちらの住宅ではフォールディングドア前のデッキごと隠してみました。
プランター側面の木部も地面は砂利にし水はけを確保し、板が湿気と触れないように作られています。
日本で基礎を見せず、家が地に付いて見えるようにする簡単な方法なら、植栽で基礎を隠してしまうのが一番ではないかと思います。
ですが、剪定等それなりに手間はかかりますので^^;
ほかに何かこんなのどうだろう?とか、アイデアや情報などありましたら、
教えて頂けると嬉しいです^^
同じテーマですが、過去記事も。
コメントを残す