施主さんのご厚意で検証させていただいた私にとっては未経験だったパネルヒーターは、
エアコンの戻り冷媒を利用したパネルヒーターです。
簡単に確認できたことを。
パネルヒーター部温度
両サイドから冷媒がパネルヒーター内に入り、中央で戻るという経路になっています。
パネルヒーターの最高温部の表面温度は、56℃。
とすれば、この時の冷倍温度は60℃超ほどではないかと。
パネル内に入ってから出るまでの温度差は結構大きいのでパネルヒーター平均表面温度がパネルヒーターの暖房温度ということになるのでないかと。それだけ放熱能力は高いということになるでしょうね。
エアコン戻り冷媒によるパネルヒーター温度推移
冷媒の温度変化を観たくて、放射温度計が測っている赤いポイントが見えるパネル下脇に温度計のセンサー部を置いてみた結果が以下の温度推移。寒めだった昨日一日の温度推移になります。
パネルヒーター部の温度推移(緑)。
温度が急激に下がる部分、この時が霜取り運転時だと思われます。
外気温が下がるに比例するように、24時間の中で3回、
18℃ ⇒ 15℃ ⇒ 11℃ までパネルヒーター部の温度は下がっています。
恐らくですが、この間15分~20分程ではないかと。
この部分が熱交換を間に置いて暖める一般的なパネルヒーターとの違いかと。
一般的なパネルヒーターのメリットと比較すると・・
適切な配置による均一な輻射暖房という点では少し違いますね。
省スペースという点では近いものがありますが、輻射の届かないスペースとの温度差はあり得るかと。
安全性という点ではもし運転初期だけなら良いのですが、56℃という温度はお子様への配慮が必要かもしれません。
清潔という空気を汚染しない点はパネル部はそうでも、同時にエアコンも稼働する点ではアレルギーのある人や喘息を持つ人には送風モードんど少し配慮が必要かもしれません。
静かな運転ファンを使用しないのでパネル部はそうだとしても、エアコン部では静音運転である程度は行けるかも。
一般的なパネルヒーターのデメリットと比較すると・・・
加熱に時間がかかる: 一般的なパネルヒーターは部屋を暖めるのに時間がかかりますが、急速に暖房をしたい時はエアコンも稼働するのでこの点は補えるおではないかと。
初期費用はかかる。パネルヒーターと同レベルではないかと。
ライニングコスト 省エネに寄与するとのことだけど、この点はまだわからないですね。
温度調節できない点、冷媒温任せのこのシステムの一番のデメリットかもしれません。
設置場所の制限は一般的なパネルヒーターより限定される。
という感じではないかと思います。
仕組みとしての可能性はずっと注目していましたので、今後の拡張性に期待したいですね。
コメントを残す