絞る窓、拓く窓

先日、スペインで目に入った気になる家。

南欧の家 (1)


居住スペースの大部分が岩に入り込んでいる。
この家の玄関の佇まいって・・  妙に惹かれるのはなぜ?
しばらく眺めながら、何がそう感じさせるのかを見つけようとする。

見ている自分が心が落ち着く。

白壁にそっけないドアに小窓。
最低限で余計なもの排した壁。
そこに小窓の上の庇、これが絶妙で、
この壁にこれ以上の装飾など不要に見えた。

南欧の家 (2)

南欧だからなんだろうね、暑さや陽射しから暮らしを守るために
家並みは窓を絞り込んだカタチが多い。

北欧も古い家なら小さな窓の家が多くなる。
石積みとかレンガ積みという昔の構造的な理由から窓は大きくは取れなかったこと、
昔は窓が大きい=寒いとの理由が考えられる。

ですが、今の北欧の家の考え方は既に大きく変化している。

北欧の家(3)

寒くない窓、熱が逃げない窓、視界を拡げる窓へ。
寒い!という従来の窓が持つリスクがなくなると、こんなに窓は自由になった。

三層ガラス、四層ガラスに加え、窓枠やスペーサーの高性能化は
これだけ家の世界を変えてしまう。

北欧の家(4)

冬は閉めてはいるけど大きな窓から陽射しを採りこむ。
高い断熱性能の窓だから大きな窓でも採りこんだ熱を逃がさない。
厳冬期以外の春夏秋なら、お天気良い日は窓を全開放にして外と繋がる。
ここまで変われるものなんです。

家の断熱が変われば暮らし方が変わる。
窓が変われば楽しみ方が変わる。
変えられることを知れば自ずと家づくりが変わる。

このヘルシンキの人たちは、
おいしい暮らしを一年中食べ尽くしている。
彼らにできているなら岩手人にだってできるべさ。

お国が違うとか、欧米人だからとか、できない理由をあげたらきりがない。
私がそうだったように、
知らない、知ろうとしなかったからいつまでもできなかったに過ぎない。

知れば知る程、暮らし方の可能性は拡がる。

ヘルシンキの窓のように。

 

 

南欧のような家を建てる岩手の注文住宅なら。

 

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