ドイツの住宅って・・・

ベルリンでは昔(東西分裂前)の再開発地を視察。
最初は欧米から有名デザイナーを集め競演させたという
戸建て住宅をのんびり歩きながら見学。
ここは自然との融合がテーマだったようです。

戸建て住宅戸建て住宅2

 

 

 

有名建築家ってどこの国でもモダン系なのでしょうか。。
凡人の私には、どうしても施工上の難点などが目に付いてしまいます。

それでもおもしろいな!って目をひいたのが、

屋上に住宅

屋上に戸建て住宅を平屋で配置。
周囲の木立より高くすることなく、適度に陽光も採り入れる工夫。
周囲が緑で染まったらきれいでしょうね。

公園木の苔

 

 

 

 

 

隣接して公園がある。っていうか公園の中に住宅がある。
開発される以前は王族の狩猟場だったとか。
そしてベルリンは湿度が高いのか・・・
右写真のように多くの木肌にコケが引っ付いてました。

そして戸建て住宅の後は、やはり再開発地内の
高層住宅群の改装工事現場を見学。

マンション改装前マンション改装後

 

 

 

 

 

ビフォー&アフター。

外断熱地下

 

 

 

地下部分の壁にEPS断熱材を外張り中。
窓は採光&通気用です。

周囲の施工の納め方等を探索した後は屋上へ。

屋上のソーラーパネル屋上からの眺め

 

 

 

 

 

 

屋上では今回の改修工事で設置された
ソーラーパネル群を見学。したのですが・・・
安全上の手摺りもなく、ちょっとした開放感?
右写真のように街の眺めも絶景かな。。。

それから天に昇った後は地下へ。
ソーラーシステムのタンク類は地下にあったのです。

地下の貯湯タンク得られた温度

 

 

 

 

 

屋上のソーラーパネルに循環する不凍液は左写真のタンクにて
熱交換され熱が受け渡されます。
右写真はこの時の貯水温度。曇天のせいかタンク内温度は10℃。
この10℃が次は湧き上げタンクへ。

沸き上げタンク地下の物置

 

 

 

湧き上げた温度は60℃にして貯湯。
この温度で各世帯へ給湯・暖房として供給されることになります。

地下は物置にもなっていて、各世帯ごとに仕切られていました。
奥の壁上方に通気窓が見えるでしょうか。

そして、ここの見学で一番気になったことを一つ。

テラス

 

 

 

上写真を見て下さい。このフラワーボックスはスライドして動く。
そんなことは大した話ではない。
ドイツで今改修するのにこの作りで
オープンテラスのみでは勿体なかんべぇ!と不思議でしょうがない。
よく見ると手摺上の方が建具用の戸溝らしい雰囲気・・・
けれど周囲の世帯を観ても建具がはまっているところなし・・・?

ところが、
別棟にありました!一世帯のみでしたが。

テラス建具

 

 

 

やはり、ガラス戸が付く。(予定だったようで。。;)
やはりサンルームにもなる。

この部屋に上がり確認すると私のお気に入りを発見しました!

四本引き

このガラス戸って・・・なんと、4本引き!!
うれしいですね。
やはり期待を裏切りません。ほっとしました^^;

ドレーキップ窓

冬期間は上写真のようにサンルームからドレーキップ窓にて採熱・採気をコントロール。夏は四本引き窓を開放し、放熱と通気。

後はきっと夏までに、入居者がスクリーンかオーニングを取り付けて遮光・遮熱をコントロールすることでしょうね。

日本でもカバードテラス(屋根付きテラス)とサンルームを兼用で考えると使い得てがありそうです。
(よくある縁側風なのではなく、もうちょっとおしゃれに・・・)

ドイツのような岩手の高気密高断熱住宅メーカーなら。

2 件のコメント

  • 親方さま、こんにちは。
    ソーラー+沸き上げによるお湯配水とかはシブいですねー。
    4枚扉のサンルーム、ドレーキップもカッコいいです。
    ドイツ人と日本人はスペック重視という点で似てるところがあるんでしょうか?(笑)

  • たけさん、こんにちは。
    スペック好きなところは似てる?かも知れません^^;
    いい面かどうかは不安なところですが、日本は広げ過ぎるのかも。
    でも共同住宅って、温熱に限らず利点が多いことに気付かされました。

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