国土交通省の住宅関連の来年度の目玉が
住宅の長寿命化”200年住宅”への取り組みだという。
以前、100年住宅への取り組みもあったと思う。
100年住宅への取り組みが現在業界に活かされているとは思えないが、
今回の試みにはぜひ期待したいものだ。
とはいえ、内容はと見れば実効性はいまいち乏しいような気がする。
認定を受け、点検、改修、修繕などの履歴情報のデータベース化、
というのがメインの様子。
これは中古住宅流通時点では判断の目安になるからいい。
しかし「長寿命な住宅」とはどうすれば実現できるのかが見えてこない。
掲げられている条件は
「高耐久性」「高耐震性」「維持管理のしやすさ」とあるが・・・
私が個人的に欧米と比較して考えるなら、
「維持管理のしやすさ」に尽きる。
日本の住宅は業者が新築しやすく、リフォームなど前提としていないつくり。
欧米の住宅は住まい手が自らメンテできるつくり。
施工法、規格が住まい手に向くか業者に向くかの違いだ。
今回この違いを住まい手に明確にわかるようにしてくれたら、
サッシも変わる、設備部材もかわる、建材も変わる。
そして何よりホームセンターの売り場が変わる。
リフォーム業者や建築業者数も現在の数分の一で足りることになる。
今回の改正案がそこまで考えてくれていることを期待したい。
はてさて・・・
もし、期待通りだとしたらわが社の仕事は減るのだろうか。。:
と考えてしまいそうになるが、
いずれ数分の一、いや100分の一に残れる価値ある業者であるしかない。
30年後、50年後、100年後に評価されるような・・・
そんな家づくりを心がけたいものです^^;
100年後、今まだ見ぬ夫婦が・・・
奥「100年前にどんな人がこの家つくったんだろうね」
主「そうだね、ここまで配慮されてたなんて、リフォームしてみなけりゃ
分からなかったことだよね」
奥「そうね、あと100年は住めそう」
主「そんときゃ、俺たち生きてないだろ」
奥「あ、あっかぁ」 ハハハ・・・
なんて、笑っている
そんな夢を今夜見れたら楽しそう。
これはシアトルの築100年の住宅を改装中の現場です。
オーナー自らかなりの作業をこなしているのだとか。
この家の200年後が想像できてしまいませんか^^
手をかけながらアメリカのように岩手で200年住宅のハウスメーカーになりたいものです。