PC叩き

先日の出張からの帰りの新幹線。
私は二人席の窓側、幸いに隣の席は空席だった。

同じ料金で二人席を占有できるお徳さ感に気分は上々。
こんなことで喜んでいる自分って、なんて小さい人間なんだろう・・
と思うこともあるが、まあ、嬉しいんだからしょうがない。

そんなポジティブな気分をもっと盛り上げるべく、
出張中の資料をバッグから取り出しオモムロニ読み出し始めると、
何やらキーを叩く音が。

その音に引かれ目線を移すと、まったく反対側の3人席の窓側席で
ノートPCを棚に載せキーを叩くビジネスマン一人。

紺のスーツをバシッとまとい、茶縁のめがね。
歳の頃なら私よりチョイ上?風のいけいけ管理職か。

  すごいなあ、都会のできるビジネスマンは。
  新幹線でも休むこともせず、パソコン持ち込んで

パパン、パン! パパン、パン!

  と、あんなに熱心にキーをたたけるなんて・・・
  あの気合いには、オレ、負けてるべ。。

とは思ったものの、自分はPC持って来てもないので
また資料に視線を戻す。だが、それでもキーを叩く音は聞こえる。

パパン、パン! パパン、パン! パパン、パン! 

  ・・・・
  それにしても、、、気合い入りすぎでねえが。

静かな車内では妙に耳に障る。
なので、再びビジネスマンの方に視線を向けてみるも
ただ一心にキーを叩いているだけ。こちらには気がつく気配すらない。

パパン、パン! パパン、パン!

  気になるのはオレだけだべか。
  気にしすぎ?だべ。

と自分に言い聞かせ、また資料に視線を戻した。
それからしばらくして大宮駅に停車。
そこでこれまたスーツ着た30代前半?風の若者ビジネスマン君が登場。
向いの3人席の通路側席、先程のイケイケビジネスマンとの中間に座った。

なんと、この若者ビジネスマン君までが黒いバッグからノートPC
取り出し膝の上に載っけてPCを開きスイッチを入れた。
(若者ビジネスマン世代は膝の上にPC載せるんだぁ;ハッケン)

  おい、おい、二人一緒にパンパンやりだしたら・・;
  周囲のみなさんにご迷惑でないんだか?
  ん、いや気にしない気にしない、

そう再び自分に言い聞かせ、しばらくしてその若者に目線を向けると
カシャカシャとキーを叩いている。
いや、叩いているのではない。そう、カシャカシャと触れている?のだ。
正確に言えば、カシャカシャという音さえ聞こえず、
指先だけが器用に動いている。
ブラインドタッチならぬサイレントタッチとでもいうのだろうか。
本当に耳を澄ましてみても音を拾えない。

  この若者なかなかに

  すごい。 できる。 さすがだ。

  おーい、おじさん、
  この若者のキーの触れ方見なよぉ。
  こうじゃなきゃ!

と、こころで訴えるも届くはずもなく、
少ししたらいつの間にかそのおじさん、
PC仕舞って寝ていた。

そんなこんなで私も出張から戻り、ここ数日PCに向かう時間が多い。
新しいことのプレゼンをしているせいか、気合いが入る。
ふと気がついた。

パパン、パン! パパン、パン!

”おっさんの気合い打ち”している自分に。

  (こころの中でだったけど、おっさん呼ばわりしてごめん:懺悔)

  もぐら叩きじゃないんだから、キーがかわいそう。
  もっとあの若者のように、
  触れるように、
  やさしく、やさしく、なめらかに・・・

とやってみたが、今このブログを打っている自分は
いつの間にかPCを叩いてしまっている。。;

  そぉっと、軽やかに軽やかに・・・ ですよね^^;

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2 件のコメント

  • たぶん、そのおじさんは若者のPC使いを横目に見て、
    自分のタッチが恥ずかしくなり、ふて寝したんでしょう。
    うちの会社にもいますよー、
    「ボク、一生懸命仕事してますよ」的に打つ人。
    叩く、打つではなく、あくまでもタッチ。
    私も人のこと言えませんけど。

  • アルボンさん、私もそのおじさんにかなり近い(笑)
    当社には私以上の猛者もいるので、
    今まで社内では目立たなかっただけかもしれません^^;
    でも、気にして社内を見渡してみると、
    電卓を鬼の敵のように叩く者もいたりして
    つい笑ってしまいました。
    電卓とPC、通じるところってあるのかも。

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