憧れの家から、、、

私が家を建てるときに持っていた「憧れの家」は一つではなかった。
数寄屋造りもいい、洋風スタイルならこのタイプにあのタイプ、
他にもいくつかキープしていた。
どんなタイプであろうと好みとして「いいのはいい!」のだからしょうがない。

でも家は一軒。結局外観は一つにしかならない(笑)

他にも、
屋根の一部に周囲から見えないオープンバルコニー、
リビングでもどこでもいいので暖炉か薪ストーブを一つ。
できるなら直接灯の揺らぎを見たいので暖炉。
みんなが集まり夜通し酒くらいながら過ごす隠れ部屋。
アメリカで見た書斎などあったらば最高だべ。
とかいろいろあった。
しかし、実のところこれらは何一つ実現していない。
これ以外にも大胆なあこがれはあったが、
それらは一般住宅では非現実的なことばかりで到底叶うはずもなかった。

今振り返ると、もしこれらを創ったとしても、
どれもこれも現実の暮らしの中では使わなかっただろうと思えるものばかり。

現在ある普通のバルコニーさえ、現在使われていない。
貸家に居た頃なら、外で洗濯ものも干せば布団も干していたのに。
年中暖かい家でのベッドなら干さなきゃならない布団など、
実際使わないことを暮してみて初めて知った。
洗濯物も季節や風向きに因るのか、外に干すと汚れるからと
2、3年で干さなくなった。

貸家の時に使ってた布団はもったいないからと取ってあるが、
来客布団以外はただただ保管場所を占有しているだけ。
建築費からしてみたら、えらい贅沢な保管場所代だ。

暖炉もあったらいいというだけで、全館暖房システムがある以上、
あくまで趣味の世界。もし、あったとして
炎のゆらぎなど眺めるために手間暇かける時間は、きっとない。

みんなと騒ぐ隠れ部屋も、憧れの書斎があったとしても、
そこを使うほどの時間を家で過ごせないのだから全く問題ないし・・
今、ないことに後悔もない。

家人にはたわいもない小さな不満はいくつかあるようだが
私は小さな不満もなく十分すぎるほど満足している。
(ていうか不満を持つほど家にいない?が正解かも・・)
一番満足させてくれているのは、やはり家中ムラなく暖かいということ、
室内の空気、温度にストレスを感じないからだろう。

そして、家を建ててから私があってよかったよなあ、と思うのがデッキ。
(家族はどう思っているかは知らないけど。。;)
家族でのバーベキューも魅力だが、
デッキで新聞読みながらの外飲みコーヒータイム。
バーベキュー終わったあとの、
消えてゆく炭火を見守りながら過ごす時間。
夏なら、遅く帰ってから椅子を持ち出しての外飲みビール。
という風に、家での私の至福時間はこのデッキに集約されている。
そして、もう一つは何もない屋根裏空間かな。
きっと、家の中で小さな非日常時間が欲しいだけなんですけどね。

でも日常を快適に過ごすことは最も大事ですね。
私も日常に埋もれて気付かないでいるってことも多いけど。。

憧れをエネルギーに、「いい家」へ絞り込んでいく作業を
誰しも家づくりの中で経験するのではないでしょうか。
憧れ空間を持ったまではいいが使わないでしまっていることだって、
以外に多いかもしれないし・・

そうならないように、
これからは憧れの時間へ自然に誘われるような仕掛け?というか、
ほんの少しの配慮を心がけようと思っています。

家事で忙しいお母さんも、疲れて帰宅したお父さんも
いつの間にか小さな至福の時間にいざなわれてしまう家、
そんな家を描けたら・・・ 

それこそ憧れですね^^

岩手で憧れの注文住宅なら。

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