幻の装置

14日夕方、墓参り。
その後、本家他親戚回って呑んだくれ、翌朝は・・・二日酔い。。;
15日は特別することもなく、田舎散策と称してぶらぶらと川沿いをお見回り。
山しかない田舎って、道路沿いには川しかありませんので^^;

それでもって、
偶然にも、幻?の装置を発見!

てっしゃく?

この写真を見てパッとわかる人はわかる?
否、わかる人は珍しいかも^^
もしわかったら、かなりの山間部の出身。
それでいて世代が知れるっていう代物かもしれません(笑)

ボクが子どもの頃「てっしゃく」と呼んでたけど、正式名称は不明。
ベゴの餌の”しくさ”を川向いのお山のてっぺんから、
滑車ですべらせて運搬する道具というか装置ですね。

山の上の「しくさ場」と言われるところで刈り払いした草。
それを人一人が担ぎあげられる程の大きさに束ねたものが、
ここまで空中を飛んでくるわけ。

この手伝いをするのがすごく好きでね。
その光景は勇壮っていうのかな。
ちょっとだけ大人の男の仲間入りをした気分になれたんですね。。
この時の塩ふっただけのお焦げのおにぎり、
最高にうまかったなあ♪

ここに届いた”し草”の束を耕運機の荷台に積み込み、
親父の実家まで運んで、軒下にどんどん積み上げていくんだけど、
ここで初めての事件が起きたことがある。

この積み上げる作業を上でしていた時でしたね。
束の間に足を取られ、バランス崩して地面に落下。
その時、地面に自分を支えるように手から落ちたんだけど、
勢い頭が花壇の石垣にぶつかった。
すご~く痛かった。
でもそんな作業していると不思議なもので、
痛くない!男だから泣かない!
と自分に言い聞かせ、またし草の束の山によじ登る。

すると、
目の前を水滴のようなものが・・・ ポタッ、ポタッ、
にわか雨かと思い空を見上げてもそんな風でもなく、
それで足元の方を見ると、ズボンに赤い染み・・・が!?

あれ?と思い、額に手を当てて掌をみるとそれまで見たことのない程の血。
ボタボタと落ちる血は勢いづくし。
急に不安になり涙がこみ上げてきてしまったんですね。
そこからはただの子ども。
大泣きしながら母親の作業しているところへ駆け寄っていました(笑)

それから、大人たちが大騒ぎにして、バイクに乗せられ診療所へ。
止血した後、鏡で自分の白い頭がい骨みせられぺっこ落ち込んだけど、
それからちょちょっと三針?(忘れた・・)縫って終わり。

それから、私の額の頭髪生え際には”三日月の傷”が。
(古スギですがわかる人はわかる^^;)

と、そんな思い出のある”てっしゃく”。
昔なら平地のない山間部で、
ベコの餌を確保するために考えだされたものでしょうが、
今じゃそんな人手もない。
餌も買う時代のようですし、
もう無くなったとばかり思ってた・・;

私も中学になると、
部活優先でこういう手伝いってしなくなりましたしね、、

でも、この写真で見る限り、まだ現役かもしれません。
だって、まだ番線張られてますし。
それに、ボクが子どもの頃と違い、
支柱が鉄骨も使われ近代化してる(笑)

もう一度見てみたいなあ・・・ し草が飛ぶ風景。
そして、できるならお手伝いも。
それで、お焦げのおにぎり付きなら・・・言うことなし!

なんだけどなあ^^

マニアックな岩手のハウスメーカーなら。

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