アルゴンガスの熱膨張によるトリプルガラスの歪み

今日は午前の家づくり教室を終えたあと、急遽案内の代打で金ヶ崎住宅展示場へ。

金ヶ崎に行ったのは豊橋から来県された方を案内させてもらった8月10日以来かと。

そこでの待ち時間、ふと窓ガラスに映る景色の動きに違和感を感じ注視すると、しっかり窓ガラスの歪みを確認することができたのです。夏はあまり確認できることって少ないですけどね、それだけ今年異常に暑いってことかもしれません。

真っ直ぐで一本に見える電柱
窓ガラスに電柱がこのように真っ直ぐ映っていたら何も違和感がないですよね。

電柱が3本に見える分身の術
ところが、こう見えたら・・・

あれ、電柱3本立ってたっけ?

と一瞬思えてしまいます。

実は暑い夏だから、一本を3本に見せる窓ガラスの”分身の術”(笑

いやいや違うでしょ。
トリプルガラスだから角度を変えると3本に見えるのは当たり前。両サイドに映る2本の電柱は心なしか湾曲しているような・・

これ、ガラスが外側に歪んでるべな。
最近の暑さでアルゴンガスの熱膨張によってガラスがガラス両面に膨らんでいるということ。

以前、冬場に観た窓ガラスの歪みについてお伝えしています。

Low-Eガラスの歪みとアルゴンガスのガス抜け?

今回はその逆の現象ということ。

ショート動画で見ていただくとわかりやすいのでは?いうことで、ツイッターにショート動画を載せましたのでよかったらそちらも確認してみてください。

ガラス上部でも下部での電柱の根っこは一つだってことがわかります(笑

このように、冬はアルゴンガスが冷やされ収縮しガラスは内側に湾曲し、それとは逆に夏はアルゴンガスが膨張しガラスは外側に膨れ上がるというわけです。大きくは冬と夏の温度変化だけど、小さくは一日のなかにある寒暖差で気付かない程度ではあるかもしれないけど、ガラスに負荷がかかるとそれは結局のところガラススペーサー部のシーリングに負荷がかかるということになります。

如いてはアルゴンガスの抜けによるガスの断熱寿命を早めることになり得るわけ。だからガラス面の膨張&収縮率は小さいに越したことはないのです。

今回のアルゴンガスの膨張は最近の猛暑続きに加え、金ヶ崎住宅展示場の場合、普段冷房していないということも要因の一つかもしれません。

その辺のところももう少し調べてみないといけないですね。、

窓寿命もそうだけど、窓の性能寿命もできるだけ長寿にしてあげたいですから。

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