これまでの住宅とこれからの住宅のこと。

今日は地元の建材会社の一日限りの展示会があり午後に少しだけ見学。

なんと4年ぶりの開催ですからね、住設・サッシ・建材など日本でも主だったメーカーさんが出展していました。ビッグサイトで開催される展示会には大手メーカーさんはもうかれこれ20年程前から殆ど出展しなくなっているのに、今日のようなローカルな展示会には出店されてるのはちょっと不思議ですね。

その展示会でいくつか気になったもののなかから一つ紹介しようと思います。

薄いシート状の石

これからの住宅に気になるもの (1)

これ、本物の薄い石なんだそうで、びっくりです。
でもって写真のように曲げられる?

 石って薄くスライスしただけでも割れるだろうに、どうして?
 もし、割れないようにスライスしたとしてもどうして曲げられるの?

と誰でも感じる疑問を投げかけてみると・・

  これですね、石の面にFRPで塗膜を作り乾いたら剥がすのです。
  すると石がFRPに付着したまま剥がれてくる。それがこのようにシート状になるのです。

これって製品もそうだけど製品ことよりもっと凄いと感じたのは製造方法ですね。
凄い発想する人が世の中にいるもんだということ。
きっと剥がれるくらいの石だからそれなりに脆い石になるのでしょうけど。

左官屋さんじゃなく、クロス屋さんでもなく、大工さんが貼れるってのがこの製品の一番の魅力かもしれません。

そしてもう一つ、最近気になり取り寄せたサンプルがあるのでそれも。

排気力の大きい棟換気部材

これからの住宅に気になる (2)

排気量も大きい、且つ台風にも強い、そして何より棟換気量の経年低下が抑えるのだとか。
確かに換気量は大きそうです。

その他の効果は・・・サンプルで見る限り私の頭ではその効果のしくみは理解できなくて。
もう少し情報収集が必要かなと。

住宅の耐久性に、湿気の排出に関する構造的な換気とか排出機能は最も重要なことの一つであることは間違いありません。棟換気部材が登場する以前は小屋裏換気は軒裏換気と妻壁換気で担っていたものですが、今や換気効率の高い棟換気は小屋裏換気のメインと言っても良いのではないかと思います。

小屋裏換気が不良になり湿気が排出されず小屋裏に籠るようになる。もしその籠った湿気が冬に屋根面から冷やされると・・・屋根面裏側で結露が発生するというリスクが高くなってしまうわけです。

だからこそ、耐久性の面で棟換気は重視したいポイントです。

雨降りだった今日の出来事。

雨漏りの原因はコーキング劣化から

「築30年の家 窓から今雨漏りしています。何とかなりますか?」
と施主さんからの電話連絡。

 今日は雨が降っているので対処はできないかと思いますが、
 雨漏りは雨が降っている状況で確認するのが一番なので、取り急ぎ今からスタッフを向かわせます。

そのお宅に向かったスタッフからのその後の報告では、窓周囲のコーキングの裂け目が原因とのこと。

 やはりコーキングだったかあ、、

当社が現在外壁仕上げを今のスタイルにするきっかけになったのもコーキングの硬化によってできた裂け目から侵入した雨水が招いた外壁材の損傷でした。

住宅の外壁が、なぜ漆喰なのか。

外壁面から露出するコーキングをゼロに。そしてドイツのように40年後に窓交換を容易にできるようにと万一今日のような窓の一次防水に損傷ができたとしても雨漏れしないようにと、二次防水施工(雨水排出機能)するようになったのは昨年、ついこの間のことです。

現在から過去をみればいつだって無知なものです。
未来からみ現在も同じように思うのかもしれません。
ですが、過去の結果をより良いものに変えられる今の知識や技術でありたいですね。

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