ヨーロッパのように安価に、ガラスやクリプトンガスが手に入ればそれに越したことはない。
だからって手に入ればそれでいいかと言うわけでもない。
万一のガラス交換に備えて日本国内で一般的ルートで手に入るものでなければならないと考えると・・・
そこには壁がある。
以前18mmガラススペーサーが国内でできないか模索したことがあるのだけど・・断念。
ならば、国内で流通している12mmスペーサーで4層ガラスで妥協する手もあるかと模索したけど、4層ガラスに関してはまだまだ日本では需要がないとの判断からなのか、開発途上にもない?らしい。
12mm×3=36mmの4層ガラス
18mm×2=36mmの3層ガラス
どちらもガス層厚は同じ。断熱性能U値については4層ガラスの方が高いけれど、個人的には18mm×2の3層ガラスの方で良いのではないかと。
理由は、3つ。
①4層ガラス越しの視界経験がまだないこと。
②4層ガラスになれば南面の日射取得は下がる。南面だけを3層にすることもできるがそれは避けたい。
③4層ガラスにすると、割れた場合のガラス交換費用負担が増加する。
以上のことから、3層ガラスを優先したいと考える。
しかーし、それさえもままならないわけですよ(笑
今、住宅の高断熱化のネックは、窓。
住宅の断熱性能Ua値が0.18辺りを境に急に断熱材を厚くしただけでは殆どUa値は変わらない領域に入る。
最終手段は窓の大きさを小さくし、窓の数を減らす手法に行き着くのだけど・・それは望まない。
窓周囲のヒートブリッジ対策は出来ている。何ならサッシ枠の性能も壁並みにできる。
となれば・・あとはガラス面をもう少し強化できる術を持てたら窓の大きさや数でUa値を損なうなんて無くなるし、冬に十分な湿度でも朝カーテン裏での結露リスクも下げられるはず。
だけど・・
国内の壁は厚い。
ヨーロッパの当たり前が日本の当たり前になるのに・・
過去を顧みれば30年後ってことになるんだけど、
それでいいのかなあ・・
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そこに巣をつくっている人がいっぱいいるんですよ~!
巣ですか~、だとしてもそろそろ巣離れしてほしいですよね。