いよいよこれから本格的な冬を迎えるにあたり、私も準備せねばってことで過去の結露調査時のデータを見返して置きたい気持ちになりまして・・・
特に初めての冬を迎える施主さん向けにだけれど。
というのも、施主皆さんの協力のおかげもあり、岩手の冬でも過乾燥にならない暮らしができるようになったのは嬉しいことですが、場合によっては当社のドイツの窓でも結露するケースも出てきたのです
テラス窓だけが結露する
との相談から、先ずは状況を確認したいので窓の温湿度を測らせてもらった時のデータを。
上のデータは温度推移を。
下のデータは湿度推移を示しています。
水色:外気温
緑色:室内温度・湿度
赤色:テラス戸ガラス最下部の温度・湿度
黄色:サッシ上部温度
として見てください。
リビングの夜間の温湿度は温度20℃、湿度60%弱
この時のテラス戸下部の温湿度は、10℃~14℃、湿度77~90%
ヒアリングしたところ、カーテンを開けると結露は消えると言います。
結露の発生状況は窓下湿度が80%超から結露が発生している様子だとわかりました。
カーテンによって結露は変わる
高窓は結露しないのに、テラス戸が結露することについて
室内の高窓のカーテンとテラス戸のカーテンの違いは何かを見比べてみると、
高窓はカーテン下と壁との間に隙間があるのに対し、
テラス戸のカーテンはほぼ床すれすれでぴったりサイスと言ってもいいほどです。
高窓はガラス面を這うコールドドラフト(冷気流)がカーテン下に抜けるのに、テラス戸はカーテンと床で塞いでいるためにより温度が低下するのだとわかりました。それに加えテラス戸は高さもありよりガラス面を這い冷やされる長さもあるのでより冷やされるという構図です。
そこで試しにコールドドラフトが抜けるようにカーテンの裾を5㎝ほど上げてもらうと、
結果、5℃程温度は上昇し結露量は軽減されることを確認したのでした。
これまでの経験から言えることは、加湿せずに室内湿度45%以上維持できていると、
カーテンを閉めた状態では朝方の外気温‐5℃前後まで冷えると窓ガラス下隅に結露するようです。
今まで、結露しないと言っていた時期もあります。
それは単に室内が乾燥しているから。
当社のペアガラスも朝方結露などしたことがありません。乾燥しているから。
我が家も窓ガラス結露したこともありません。断熱は良いけど装備が旧型で乾燥しているから。
以前の私も冬は乾燥するのが当たり前だと思っていましたからね。
まったくお恥ずかしい限りです。。
室内空気に潤いがあり、且つ結露しにくい窓を目指して頑張りますよ。
そういう面では窓周囲のヒートブリッジ対策はそれなりに寄与していると思うのですが・・
それもこれからってことで、もう少し精度を上げたいかなと模索中です。
最後に、結露調査フォルダに一緒にあったどうでも良さげな動画を(笑
過去のサッシ結露調査データを探してたら、こんなことしてた?みたいな動画があったのでそれを。外気温室温変えてどこら辺で結露しそうなのかを想定するためなんですけとね。#窓結露 pic.twitter.com/27p7XbcPD5
— oyakata (@ooyakata11) November 17, 2023
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