日本では殆どの人が言わない窓のヒートブリッジ対策。
何かうまい伝え方はないものかと、
窓周囲のヒートブリッジはドイツでは数値化されていることを教えてくれるきっかけとなった10年以上前の資料を引っ張りだして眺めてみた。
PSI値 0.013W/ (m・K)はパッシブ基準ぎりぎりかあ。
その後ヒントを求めてガラスに関する情報ページに移ると
ガラスの断熱スペーサーをスイススペーサー、樹脂スペーサーにした場合、さらにアルゴンガス、クリプトンガスの組み合わせによる性能比較表へ。
その組み合わせでのサッシの断熱性能が違うことはヨーロッパ特にドイツのサッシを輸入するようになると、自然と情報は入るので知っていた。
きっと当時は知ったかぶりしてガラス性能ページは飛ばしてしまっていたんでしょうね。
そんなところに、なに?てのが目に留まったのがこれ、
トリプルガラスはLow-E配置で断熱性能が変わる?
トリプルガラスの断熱性能比較なんだけど、
赤い線がLow-Eガラスと思われ、トリプルガラスでは左が通常の2Low-Eの配置で、今までこれしかないのだろうと思っていた。
なのに、右の図は・・・
こういうLow=Eガラスの配置もあるものなのか!?
この配置の方がサッシの断熱性能が高いって・・
ほんとかな? あとでガラスメーカーさんに訊いてみるべ。
ここまではまあ良いとして、
4層ガラスでもLow-Eガラスの配置組み合わせに違いが?
4層ガラスの性能比較まであったのです。
左が3Low-Eタイプで、右が2Low=Eタイプ。
左の3Low-Eが断熱性能が高いのはまあ妥当だとして、2枚は右寄せなんだあ?・・
ちなみに、
トリプルガラスの性能値はアルゴンガス、4層ガラスはクリプトンガスによる性能値のよう。
ここからもっと驚かされたのがガラススペース(ガス層)厚さの組み合わせもある?って・・
そんなことできたんだ!?
トリプルガラスの画像では、18ミリ+18ミリのガス層。
4層ガラスなら12ミリ+12ミリ+12ミリ。
これまた同じガス層厚にするのが当たり前でそれ以外があるなんて疑問に思ったこともない。
でも、世界にはあるんだよ。。
トリプルガラスでは、左から20ミリ+18ミリの組み合わせが。
4層ガラスでは、左から20ミリ+12ミリ+12ミリの組み合わせ。
4層ガラスでは右側3枚が、Low-Eガラスになっている。
ここでの Ug=0.31 て・・バケモノですよ。
※左側が屋外側で右が室内側です。
初めてこの資料を見た時の10年ちょっと前って、日本がやっとトリプルガラスに力を入れ始めた頃なのに・・
ヨーロッパではね、その頃4層ガラスに、
Low-Eガラスのレイアウト、ガス層の組み合わせによる性能分けしてのバリエーションが豊富だったってことだよね。
まいったなあ。
いつも思う。
知っててもできない。のと、知らないからできない。のでは雲泥の差だから。
知ったつもりでいるだけで、実は何も知らなかったわけだあ、、
と、思い知らされた今日の一日だったかもしれません(笑
知らないふりすることもあります!笑う~
知らないでいた方が良い場合も。ですね。