酒が花粉症に効く？

東京で乗ったおもろいタクシードライバーさん。
私が鼻炎薬を忘れてホテルに戻ったことをきっかけに話だした。

笑いながら、「花粉症でっか？」

いやあ、慢性的で・・・

　「そういえば・・・わし今年で３年、花粉症なっとらんなあ」

以前は酷かったんですか？

　「そりゃあ、酷いちゅうもんじゃなかったな」

克服のために何かやったんですか？

　　「何もやっとらんよ」

それじゃあ、偶然何かが変わったんですね、きっと。

　「そやな、体質だな。体質が変わったんだ。
　花粉症になってた頃は肌もぼろぼろで髭剃り後には血だらけやった。
　それがこの通り今はスベスベや」

手で撫でているほっぺたを見ると、確かに本当にスベスベしていた。
それでもその時期に生活で変わったことあったでしょう、と聞くと
バンバンと話し出してくれた。

　「まず、たっぷりと眠ることやな。
　以前は一所懸命に働こうとして睡眠不足に不規則やった。
　それが今じゃ１０時間はしっかり眠ってるがな。
　その間一遍も目醒まさへんで」

他に食べものとか変わったとこないですか？

　「そう言えば、日本酒あびるように飲むようになったなあ。
　アル中とは違うで！自分の場合、しっかり一日置きや。
　勤務に併せて、休み以外は一滴も飲まんからな。
　ちょうどいいんと違うかな。一日おきに肝臓も休まるしな。
　以前はビールと焼酎やったけどな」

またどうして日本酒に？

　「晩酌の時出された発泡酒に、
　こんな三流ビールなんか男が飲めるかい！！
　ってタンカ斬ったんやけどな。
　そしたらかみさん、ビールなんてみんな同じやろ！言うて
　目の前にビール５種類並べてな。
　そんなん言うんやったら、これ全部当ててみい！って来たから
　そんなもん分からんでビールが飲めるかい！って飲んだがな。
　そしたらや。　なんと、全然当たらんかった（笑）
　そして焼酎も同じや。
　けったくそ悪い。それからやな
　それこそビールなんか飲めるかい！って気分になってしまったさ。
　それからずぅっと一番安い日本酒２リットルパックさな。」

ふむふむ・・・と私はメモり始めた。
それは私にも心当たりがないわけでもなかったからだ。
私の鼻炎が酷くなった時、
最近生活の中で変わったことは・・・
と思い起こせど、晩酌を日本酒から焼酎に変えたことしか
思いつかなかった記憶がある。
もしや・・やはり晩酌は体質変化の原因かも？と運転手さんの
話しに聞き入ってしまったわけです。

そして、他には？って聞き続けた。

　「安い酒がいいっちゅうても”○桜”はあかん」

！？それ重要。鼻炎には○桜はダメ！っと・・・（ﾒﾓﾒﾓ）

　「あんな不味いもん。酒じゃないで！」

えっ！？
それって・・・鼻炎には良くないって話じゃないですよね（汗）

　「不味いもん飲んだら身体に良いわけないがな」

そりゃそうですが。。。＾＾；

　「油っぽいもんは食べなくなったなあ。
　野菜だな。やっぱ野菜はようけ食べるようなった。」

　「人間、必要な分働いたらええんよ。ムリしたらあかん。
　普通が一番。普通が一番の幸せだあね。
　わしな、こうして普通に生活しとったら何も要らんからね。
　なんせ欲しいもんがない。毎日が普通に過ごせて幸せよ。
　人間必要以上に気張っても望んでもムリが出るっちゅうことなんじゃろな。」

鼻炎の話題、ある意味達観した言葉で締めくくられたが、
調子づいた彼は喋りつづけていた。

出身地のこと。。
休日の日課は犬の散歩。
お金を使うこともないけど、お金にも困ってもいない、とか。
唯一たまにやるのが競輪だとか。。
昔その筋の八百長情報の裏かいて3百万儲けて豪遊したことや、
かみさんに内緒の数年前1週間で儲かった７００万円そのままあるとか・・・

まあ、こんな感じで４５分ほどで目的地到着。
彼の一人舞台で楽しめた時間は短かったし、
うらやましくも思えた。

心の豪遊もあり！だなって。

そして私は日本酒復活！
（数日置きにですから＾＾；）