パーソナルスペース

東京など都市部への出張。私鉄・地下鉄の乗り換えがきらいだ。
なので通勤時間帯は極力避けるようにしている。

人を押しつぶす程に押すだけ押しまくり、手が入る程のすき間に
押し分けていく。手はつり革にも届かず、ただ人圧に身をゆだね
自我を消し去りクラゲのように揺れる。

クラゲになるのはきらいじゃない。
強引さが性に合わないだけ、と自分では思っている。

ラッシュ以外の時間でもそうだ。
長座席に一人分未満の空きスペースが目に入っても、
「この隙間に俺の尻を入れたら窮屈っぽいよな・・・」
と躊躇してつり革を握って立っていようとする。
その瞬間、後方から何者かが私の前にスルリと侵入し、
反転と同時に尻を滑り込ませてしまう。

ん・・・、さすがよのお!

と感心する反面、俺にはできん!と思う。

私ならきっと
スイマセンスイマセン・と右手を左右に縦振りしながら
(関取がご祝儀もらう時のように)
「入ってもいいですか?入りますよ・・・もちっとずれて・・・」
と、内心念仏唱えながら恐る恐る侵入するだろう。

達人ならきっと私が念仏唱えてる間に席を奪取する。
私が腰を下ろした時には誰かの膝の上??
てな、間抜けな光景が浮かんでしまう。

人の隙にくらいつく。人をダンボールくらいに思う。
この強靭な神経がなければ都会では生きていけないのだろう。

私にはムリそうだ。人は人だから。

先日も新幹線の隣の席。スポーツ新聞大ぴろげ。
パーソナルスペースの境界線とも言うべき
座席の肘掛から隣人の肘は我がスペースを侵食。
こういう手合いって、なぜか決まって足を組むのも
組んだ膝を真横にせり出して組む、から不思議だぁ^^?

これが一時的なものかと思えばそうではなかった。
次は漫画を読み出しても肘の角度は増し我が領土を侵し続ける。
普段はいたって周囲への注意力散漫な私。
こやつ勝負挑んでんのかい!
と、はじめて隣人の横顔を見てみた。

あっ;;;;;;
スーツは着てるが黒。パンチっぽい?ヘア。
八九三・・・?
瞬間、君子八九三に近寄らず!
と自分に言い聞かせたものの、そんな自分が情けなくもなる。。;

新幹線は好きなんですけどね。
窓辺で午前の陽射し受けながらうとうとと。。
なんての最高です。

親子も友人も恋人も知人でもパーソナルスペースがあり
大切にしているはず。なのになぜ見も知らずの隣人となると
このスペースが無視されやすいのでしょうね。

まあ、満員電車ではムリだとしても、見知らぬ隣人であろうと
向いあったとき、並んだとき、隣人とのパーソナルスペースを感じ
遠慮したり配慮したり・・・やはり、大切にしていたいと思います。

4 件のコメント

  • 親方さま、こんにちは。
    私が大阪から上京してきた時も少なからずカルチャーショックを受けました。あまりの人の多さに…。ただ、今ではすっかり慣れてしまいました。
    電車や新幹線のパーソナルスペースについては良く分かります。特に新幹線については思わず声を上げて笑ってしまいました。あれにはなかなか慣れませんねー。
    あー、あと東京にお越しの際は、一度、RC外断熱マンションってヤツも見に来てください。土日なら在宅してますのでー。

  • 私も東京はちょっと・・・。
    入社1年目、東京出張の次の日の帰る朝、新橋の駅前で(SL広場)
    1時間ほど人の流れをボーッと眺めてた経験があります。
    「ホームから降りてくる人の波が一段落したら改札に行こう」
    待てど暮らせど・・・。次の電車が・・・。
    「いつになったらおさまるんだろう?」
    変に感心してしまう自分がいました。
    登りのエスカレーターの光景を見ると何か笑っちゃいます。
    「10分もしないうちに次のが来るのに・・・」

  • たけさん、こんにちは!
    東京の人の多さ、ラッシュ&スピードになれたならいいですよ。
    駅構内を足早に歩くあのスピード。すれ違時のあの人のかわし方。
    あれはすごいと思います。
    私もいつも気分はラガーマン。ステップでかわそうとするのですが・・・
    いつも私はもうちょっとのところでかわし切れず。
    肩はぶつかるは、バックはひっかかるは**
    原因は足の動きの速さに追いつけない、ことに加え
    私の歩幅の狭さは決定的。今ではあきらめの境地です。
    なので今では、打撲覚悟の東京出張(笑)
    土日の東京出張はめったにないのですが、
    4月は土日にありそうです。はっきり予定がきまりましたら
    その時はぜひ伺わせていただきます。

  • アルボンさんもそうでしたか。
    確かに人ごみの治まるのを待つのって不可能に近い。
    よくあるドロドロサラサラ血番組。
    血流が流れるシーンありますよね。ひっかかるとか引っかからないとか…
    あれを見ると、いつも駅の改札口を流れる人の群れを思い出してしまいます^^;
    私も池袋で一時間人の流れを眺めていた口。
    (人が売る切符売り場のない駅は初めてだった。。;)
    初めての地下鉄では最後尾乗車口。左側に身を乗り出した車掌。
    それでも私一人を残しドアが閉まる。そして発車。。;
    (無理やり押し入れず待ってあげてただけなのに…無情)

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