レンガ造りの家

当社も20年になるせいか、外壁の塗り替えやメンテナンスについて、
相談を受けることが多くなっている。
それらの中にはこれまでの外壁に対する一般常識を
覆させられそうなケースも一部に見られるようになってきた。
なので、最近はできるだけ直に自分の目で確認するようにしている。

最近確認できたことに、レンガの割れがある。
割れというより破砕と言ったほうが近い表現かもしれない。
レンガは水を通すのだけど、レンガは水に弱いのだ。
その水が凍害で破砕するのではないか?
というそんな事例にあたった。

そこで、ドイツで疑問のままだった古民家のことを思い出し、
なんとなく疑問が解けたような気がしたので、その確認のために
もう一度これまでのドイツの写真を見返してみた。

レンガの家

せっかくのレンガの壁をモルタル?なりで覆い、
それがまた剥れ落ちるというふうに傷んでいる。
この壁を見て、
何でせっかくのレンガを見えなくしてしまうんだろう・・と思ったものの、
その時点では大した興味もなかったこともあり、
その疑問はそのままになっていた。

レンガの家2

この写真からわかるように
きっと、レンガの風化、劣化を防ぐためだったのでしょうね。

確かこの家は築200年以上だったはず。
もしそうなら、壁のレンガは築何年ほどで、
保護しなければならなくなるのだろう?

もしかしたら、あの水切りにもこれに絡む理由があるのでは?

とか、そんな疑問が新たに湧いてしまった。

今、福田政権の肝いりで200年住宅というけれど、
私たち日本人は一般住宅を200年維持させるという経験を持たないから、
実際のところ知識もノウハウもない。(それは私だけか)

私が一生経験を積んで見届けられたとしてたった数十年でしかない。
この程度の拙いレベルでプロぶっている自分て何なのだろう・・・
と気付いたら、自分の無知無力さが情けなくてしょうがない。

岩手の注文住宅なら。

2 件のコメント

  • みんなそんなもんだと思いますよ。
    学者が一生懸命考えて定説とされてきたことさえ,一つの発見でひっくりかえりますから。
    ボルトの走りを見たら,他の陸上選手はみんなやめなくてはならなくなってしまいます。
    トップだけがプロではないですし,完成しているものがプロではないでしょう。
    プロは最高目指すものですから,最高を追い求めている限りプロといっていいのではないでしょうか?
    「こんなもんでいいことにしよう」という仕事をしだしたら,プロの看板は下ろすべきでしょう。

  • hiroさん、ありがとうございます。
    納得です!
    今ある自分ができる最高を求めつつ、
    その何割かでも押えられるように。
    自己ベスト更新を目指し、
    ボルトの背中を見ながら一所懸命走ってみます。

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