酒飲みの癒しカウンター

私が酒を嗜むようになったのは学生時分、
店舗併用であった新聞奨学生の住込み寮の仲間たちとだった。
地方から集まった住み込み学生は4人、うち二人はウワバミ。
一人はクールに飲むタイプで、弱い自分は頑張って飲もうとするタイプ。

その後、4年生くらいになると大人ぶって外での一人飲みをするようになる。
コインランドリーで洗濯している間の45分、隣の焼き鳥屋に入りカウンターに座る。
「ホッピーにタン塩5本お願いします」この注文はいつも変わらない。

なぜかいうと、ホッピー2杯、タン塩5本で会計1050円。
注文さえ違えなければ1050円、そのお金さえ手の中にあれば飲める、
一円たりとも変わらない会計という安心がそうさせた。

 


それが社会に出て、飲みは先輩上司にご馳走になる日々に。
それも数年も経つと飲みも自立したくなるわけで、
最初に一人飲みするようになったのはホテルのバーだった。
大体9時過ぎからの飲み始めで仕事モードをクールダウンするための時間、
ここでの会計はいつも2000円台だったかな。

この店のバーカウンターから視界に入る正面の壁、
間接照明でやわらかく映し出されたブリックの陰影が好きだった。

カウンター正面(1)

ここで味を覚えたのが静かであること。
カウンターから見える照明や壁素材など視界の重要さだった。
そんなことから私は、カウンターフェチになりました(笑

カウンターや棚に整然と並ぶボトルがほんのりした灯りに浮かぶ気配も好き、
それとは逆でボトルなどは殆んど見えず目の前の壁をポイントとした気配も好き。
嫌いな視界は、正面カウンターにファックスとか伝票とかが置かれている状態、
それとクールダウンするには明る過ぎる照明だった。

カウンター正面(2)

このくらいになると、明るさが目に射し込んでくるので落ち着かない。

とか何とか言っていたのも30代まで。

今は開店してから40年、何も変わらないという焼き鳥屋の気配も馴染む。
昭和のワビサビの効いた店内、
40年磨き込んだカウンターと店内の風情にも魅せられるようになった。

ここで飲むのもこいれまた45分が目安(笑
学生の時の飲みタイムがそのまま私のペースになってしまっている。
ぺっこ酔ってきたかな?っていうタイミングが45分なのかもしれません。

ステキで落ち着く視界なら、ワインかウィスキーロック。
ワビサビの店内なら、ホッピーか焼酎水割(梅入り)でしょうか。

いずれ、お酒とどんな時間を過ごしたいかでそこに添えたい視界は決まる。

さて、半年ぶりに来県する友とは・・・

今夜どんな場所でどんなお酒にしましょうかね^^

 

 

岩手の注文住宅なら。

 

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