岩手の高断熱住宅のために屋内置きにした熱交換機・・

温水床暖房にある熱交換器をサーモカメラで観ると、

熱交換器
こんな感じ。
この場合は室内温度が19℃程に保たれている住宅内置きなので上部の一部に暖かい部分が見える。
だけれど、もしこの熱交換器が岩手の冬に屋外にあったとしたら・・
上半分が真っ赤に青と赤領域がはっきりとわかるように映ります。

そんな光景が視覚に入ったのは16年程前、そのことに気付かせてくれたのはサーモカメラでした。
当時使っていたサーモカメラはバカ高くてね。新車1台ほどの値段だったけど、今思えばそのおかげでいち早く対策できるきっかけを貰えたのだから・・・そう考えると高いとは思えない不思議。
きっとこれは私だけの感覚だとは思うけれど。

そのまた10年前ならサーモカメラは外車並みの価格だったので即諦めが付いたのにね。
諦めというか、周囲から賛同を得られる説得できる自信がなかったというのが正しいかな(笑

まあ、そんな昔話は置いといて、

この熱交換器なるもの、二つの流体間で熱を移動させるもの。
この熱交換器の場合は、ヒートポンプに循環する冷媒ガスから床暖房側の不凍液に熱交換している。
もう少し広く言えば、

空気 ⇒ ヒートポンプ(冷媒) ⇒ 床暖房循環温水(不凍液)

これがもし地下水や井戸水からとなれば、

水 ⇒ ヒートポンプ(冷媒) ⇒ 床暖房循環温水(不凍液)

室内側で空気を暖めるタイプになると、

水 ⇒ ヒートポンプ(冷媒) ⇒ 空気

アメリカから地中熱用ヒートポンプをサンプル輸入したことがあるのだけど、その当時のものがこのタイプでした。当時アメリカの殆どがセントラル冷暖房でしたから自ずと一般に量産化されたものが安価に入手できるわけで当然と言えば当然なのですが(笑

この話もまた長くなるのでヒートポンプと熱交換の関係てそういうものだと思ってください。

で、何が言いたいかって、この熱交換器を見ていて思ったわけです。

ヒートポンプも熱交換器もある一定レベル以上の高断熱住宅には過剰なんだろうなって。

もし、冷暖房の省エネを突き詰めたら住宅レベルへの冷暖房設備の最適化だようね、

何かさあ、自分たちレベルでもできることってないのだろうか、と。

以上、親方の今日のぼやきでした(笑

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