父親の居場所

しっかりと躾けられた小さなお子さんのいらっしゃる家庭に電話する。
「はい、○○です!」
電話口に可愛らしい声で出られると、こっちもつい条件反射で
おちょぼ口に可愛らしい口調になってしまう。

「橋本ですけど、お父さん居るぅ?」

 「要らな~い!」

「・・・・」

決してお父さんは必要ないってことではありませんよ。きっと(汗)
この子はお母さんの言いつけをしっかり守っているのでしょうね^^;
「知らないおじさんから電話来ても要らないからって返事しなさい」って。

あるセミナーで聞いた話ですが、
家庭を持つお父さんへのアンケートで
「家の中で一番落ち着く場所はどこか?」の質問の回答で
一番多かった落ち着く場所って、どこだと思いますか?

私はこの時「お風呂かな?」なんて軽く想像したんですが、
世のお父さんの家で一番落ち着く場所は

なんと、「トイレ」なんだそうです(悲)

ウソだろ!と一瞬思いはしたものの、
そうかもなあ・・・って思える部分も。

なぜ、トイレなのかはそれぞれの想像におまかせしますが、
家を建ててまで、こんなだったら私もお父さんの端くれとして
悲しすぎると思えてしまいました。

セミナーの講師曰く、
「だから、家を設計する際、お父さんの居場所をきちっと作って
 あげて下さい」と受講者に訴えていたわけです。

最近、仕事人間のお父さんは可愛そうなくらいにいろんなところで
叩かれています。仕事ばかりで家族を振り返らないとか家のことは
奥さんまかせだとか。。

先日の朝日新聞?の小さなコラム欄だったか
仕事人間のご主人に「亭主元気で留守がいい」と
奥さんが割り切るようになる。
そこでたまにご主人が家に居たりすると、
邪魔に感じた奥様のストレスになる。

それを「亭主在宅ストレス症候群」と呼ぶんだそうです。。

そして、仕事人間だったお父さんが退職をした途端、
奥様が自分だけで買物に出かけようとすると「わしも」、
旅行に出かけようと計画していると傍から「わしも」と
くっついて一緒に行動しようとする。

そんなお父さんを「わしも族」と言うらしいのです。。

このコラムを読んだ瞬間大笑いした私。
ところが
笑い熱が冷めてくるとなぜか寂しさがこみ上げてきた。
「わしには関係ない」
と世のお父さんは皆同様に思っているのでは?・・・

まあ、今から心配したところでどうにもなりませんが、
家におけるお父さんの居場所・定位置は決してトイレではない、
ことだけは言える。

かと言って
”お父さんの居場所ある家づくりは当社のモットー”
なんて会社にもなりたくない!

居場所はあって当たり前じゃあ!!!
(内なる親方の叫びより)

    ところで

    「社長居る?」

    「要りません!」

    て、言われた方はご一報下さい^^;

4 件のコメント

  • 我が家は「おやじの居場所」がちゃんとあって,家に帰るとだいたいそこにいます。リビングとつながっているからいいものの,そうでなければ家族と断絶状態?!

  • 私はプランニングの時に作ろうと張切っていましたが、
    諸事情により却下。
    リビングの一角にと思ったが、これも却下。
    トイレだけはご勘弁を・・・。
    長風呂も苦手ですが、トイレはもっとイヤ。

  • hiroさん、見える場所ってのが大事です。
    私の場合は見える時間に居ないのが問題?
    つい朝のあいさつって、気合入りまくってます。
    決して脅かしてるんじゃないんですけどね。つい・・^^;

  • アルボンさん、恥ずかしながら私の居場所も間取り上はありません。
    誰が居ようと唯一はしゃいで迎えてくれるワンコが居ようが定位置キープ!
    帰ったらソファとテーブルのすき間に長座布団で晩酌タイム!です。
    (晩酌でほろ酔いなっても横になれますから^^;)

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