連想デザインの違いが窓の断熱性能の違いを生む

先日、現場近くでどこのメーカーさんかわからないけれど、三つの窓を並べた3連の窓を見かけた。

三つの窓を並べたというのは当社の住宅展示場も同じ。

三つ窓を並べた連窓

三つ窓を並べた連窓

このように三つ並んでいるタイプ。
住宅展示場は下FIXで上ドレーキップで一つの窓。その同じタイプを三つが並んだ窓デザイン。
私が現場近くで見かけたのは上下分かれていない大きめのガラス1枚タイプが三つ並んでいたのだけど・・変な違和感が。

サッシ枠が外壁から出ているのと縦辷りだし建具が外側だからなのか、まだFIXの方が良いように感じたのは考えすぎか。気にしなければ気にもならないだけのことなんだけど。

住宅展示場のように外壁から奥行のある窓面を見慣れているからではないかと。
窓を観る目が変態化してるかもしれませんが(笑

窓3連でも4連でもよいけど、窓デザインを考える際、

 どうしたもんだべなあ・・

と悩んでしまうことがある。

それは住宅展示場のように窓別体の連窓が良いか、それとも窓一体の連連が良いかということ。

例えば、窓サイスは違うけれど、

窓一つが3連

写真は窓一体の3連窓。

こうして二つ並んじゃうと、まさに家の目でしょ(笑

窓サイズにもよるけれど、個人的には住宅展示場の方が好みかと。

じゃあ、好みの方でいいんじゃない?

と思えたのは窓周囲にあるヒートブリッジによる熱損失の大きさに気付く数年前まで。

断熱性能でいうなら窓一体の連窓の方が絶対にいい。

窓が別体で並ぶ住宅展示場の窓を観てもらうとわかる、
ヒートブリッジとなるサッシと壁が接する線は縦だけで6本。
これを一体の3連窓にすると、両サイドの2本だけとなり縦ラインの熱損失は1/3に。

窓周囲全体としてみても、窓一体の連窓にするだけで窓周囲のヒートブリッジの熱損失を半分にできる。

ここで、

あれれ? 窓周囲のヒートブリッジの損失を無くすために対策施工するんじゃないの?
そのために特許まで取ったんでしょ。

てな、突っ込みが入ってもおかしくない。

正直、別体となる窓と窓の間の壁部分、この部分は通常の対策施工と同じにというわけにはいかない。
対策できないのではない。同じようにできないので効果が減じる。それに施工の難易度も高くなる。
そんなことを頭のなかで天秤にかけ悩むわけ(笑

そのほか、
窓周囲のヒートブリッジラインは窓周囲の漏水&結露リスクと重なる。

そんなことから実を優先し一体のコンビネーションデザインの窓を考えるようになったかと。

実を優先しつつも奥ゆかしさやさり気なさを備えた窓を見て、

 なんかすてきな家だよね。

て言ってもらえる。

そんなシーンを妄想をしつつ、なぜかまた新たな妄想が芽生えてしまったかも(笑

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4 件のコメント

  • 今朝4時半頃、東側fixの窓ガラス、外結露していました。うっすら構っている感じでしたが、冬の始まり感じてしまいました。因みに、室内は27℃くらいだったと思います。

    • 今朝窓ガラス外側が結露していたんですね、私は残念ながら全くのノーマークでした。。
      でもそうかもしれません。
      昨日の雨が上がったあと、車に乗ったらガラスというガラス外が一気に結露。それがワーパーでも消えず走行中眩しいやら眩しいやら。
      高温なところに土砂降りだもの、よっぽどの湿度だとは思いましたが・・・
      にしてもこの時期に・・て早い方かもしれませんね。

  • 今朝も、昨日ほどではありませんでしたが、外結露、窓ガラスの下部分に見られました。もしかしたら、先月末から見られたのかもしれないですね

    • そうなんですね。
      カーテンを開けるのが6時位だと窓に陽射しが当たってしまってるからダメなのかもしれません。
      明け方だったら・・と考えると仰る通り先月あたりに外結露してても不思議ではないですよね、きっと。

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